大人の方
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目が疲れる
目が重い、熱い
目に異物感がある
常に充血している
など
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周りが霧がかって見える
明るいところが見えにくい
街頭や車のヘッドライトがとてもまぶしい
小さな文字が見えにくい
眼鏡の度が急に合わなくなった
など
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眼圧が高いと言われた
視力が低下してきた
片目をつぶると見えない箇所がある
視界の一部が黒く見える
など
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視界に黒いススがいくつも見える
目を動かしても黒いススが視界にある
視界が濁っている
視界が歪んで見える
など
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物が歪んで見える
視野の中心が暗い
視野が欠けて見える
見ようとするものが見えなくなる
視野がぼやける
など
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飛蚊症の症状が現れる
突然視力が低下した
視界に黒いカーテンのようなものが見える
など
ドライアイ

- 主な症状
- 目が疲れる、目が重い、目が熱い、目に異物感がある、充血している など
- 概要と原因
- 症状は様々ですが意外にも病名となっている「目が乾く」という症状を訴える人は少ないようです。モニター画面を見続けたり、エアコンの普及、ストレスによって瞬きの回数が減り、目が乾くことによって起こります。
- 治療方法
- 人工涙液、ヒアルロン酸製剤、ムチンや水分の分泌を促進する点眼薬、ムチンを産生する点眼薬、ドライアイ用のメガネを装着する方法があります。点眼薬で改善しない場合は、涙点を閉じたり、涙点閉鎖術を行うケースもあります。
白内障

- 主な症状
- 周りが霧がかって見える、明るいところが見えにくい、街頭や車のヘッドライトがとてもまぶしい、小さな文字が見えにくい、眼鏡の度が急に合わなくなった など
- 概要と原因
- 目のレンズの役割をしている水晶体が白く濁ってしまったことで起こります。原因はステロイドの副作用、外傷、アトピーなどが考えられます。
- 治療方法
- 軽症の場合は点眼薬で経過観察を行います。日常に不自由がある場合は、眼内レンズを入れる手術を行います。
緑内障

- 主な症状
- 眼圧が高いと言われた、視力が低下してきた、片目をつぶると見えない箇所がある、黒く見える箇所がある など
- 概要と原因
- 緑内障の原因については未だ解明されていません。一説として、眼圧が高い状態が続き、目の奥の視神経が圧迫・傷つけられたため緑内障が起きるとも言われています。
- 治療方法
- 緑内障を完治させる治療法は現在開発されていません。眼圧を下げる点眼薬での治療を開始し、これ以上緑内障が進行しないようにする保存的療法に尽きます。点眼薬でも眼圧が下がらない場合は、レーザー治療や手術などを検討することもあります。
飛蚊症

- 主な症状
- 眼の前に黒いススのようなものがある、目を動かしても黒いススが目に入る、目が濁っているように見える など
- 概要と原因
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目の前に蚊がずっと飛んでいるように見える症状です。蚊以外にも黒いススや糸くず、輪などが見えることがあります。目を動かしても一緒についてきます。硝子体に濁りが生じることで、実際には目の前にないものが見えてしまいます。
原因は様々で、先天的な場合、ストレスでおこる場合、後部硝子体剥離・網膜裂孔・網膜剥離による場合が考えられます。
- 治療方法
- ほとんどは経過観察で問題ありませんが、網膜裂孔や網膜剥離などが原因の場合は、レーザー治療や硝子体手術が必要です。
黄斑疾患(加齢性黄斑変性)

- 主な症状
- 物が歪んで見える、視野の中心が暗い、視野が欠けて見える、見ようとするものが見えなくなる、視野がぼやける など
- 概要と原因
- 網膜の中心に異常が起こる病気です。加齢黄斑変性は「滲出型」と「萎縮型」の2種類があります。滲出型は新生血管が伸びてくることが原因で、萎縮型は網膜の細胞と脈絡膜が徐々に死滅していくことで起こります。
- 治療方法
- 萎縮型は残念ながら治療法はありません。滲出型では新生血管の活動性や位置関係によって、症状の原因となるVEGFに対して抑制効果のあるお薬を注射する硝子体内注射などを行います。
糖尿病網膜症

- 主な症状
- 飛蚊症の症状が現れる、突然視力が低下した、視界に黒いカーテンのようなものが見える など
- 概要と原因
- 糖尿病の合併症として起きる病気です。糖尿病により高血糖な状態が続くと、網膜の血管が詰まったり、変形して目に異常が現れます。
- 治療方法
- 糖尿病を改善しないと網膜症にどのような治療を行っても意味がありません。
まずは内科を受診していただき、内科の医師と協力して血糖コントロールを行い、網膜症の進行を抑えます。症状が進んでいる場合は網膜光凝固術や硝子体手術を行うケースもあります。
お子さん
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片方の目が目標と違う方向を向く
片方の目の位置が左右上下にズレている
など
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物がぼやけて見える
物が2重に見える
目を細めていることがある
とても近づいてものを見ている
など
斜視・弱視

- 主な症状
- 片方の目が目標と違う方向を向く、片方の目の位置が左右上下にズレている など
- 概要と原因
- 目の筋肉や神経の異常、遠視、両眼視の異常、視力不良などによって起こります。斜視は両目の向きが異なるため、気をつけてみると家族の方が見ても分かります。顔を傾けたり、かなり近づいてテレビを見るなどの行動が見られることがありますが、弱視は判断が難しいので、眼科を受診して検査を受けましょう。
- 治療方法
- 斜視の原因が遠視の場合は凸レンズ眼鏡をかけて矯正していきます。遠視以外の場合は、目の筋肉を調整する手術を行うことがあります。
弱視の場合は3歳くらいまでに見つかると治る確率が高くなり、眼鏡矯正や視力増強訓練での治療が基本となります。
近視・仮性近視

- 主な症状
- 物がぼやけて見える、物が2重に見える、目を細めていることがある、とても近づいてものを見ている など
- 概要と原因
- 近視は、眼軸が長くなったことでピントが合わなくなり、常に遠くがぼやけて見えてしまいます。
仮性近視は眼の筋肉が緊張し続けたままとなって、ピントが合わなくなっている状態です。
- 治療方法
- 近視の場合は眼鏡が必要なのか、眼鏡をかける時期はいつなのかを診断していきます。
仮性近視の場合は目の筋肉のコリをほぐす点眼薬を使用したり、症状進行を防ぐための生活習慣の改善指導などを行います。
当院ではWOC(ワック)というピントを上手に合わせられるようにする訓練を行い、仮性近視を直すための治療を行っています。